お茶の便秘有効成分、副作用は大丈夫?
便秘は期間が長くなればなるほどお腹が痛くなったり、出ないという気持ちから不安になったりもします。
また、腹痛以外の症状で悩まされることもあります。なるべく早く解消したい気持ちはあっても、薬を使用すると急にお腹が痛くなったりする不安も出てきます。
そんな時に使用できるのがお茶です。まず、なぜ便秘になるのかを挙げると、水分不足、食物繊維不足、腸内環境の悪化、ホルモンバランス、ストレスなどがあります。この中の一つが原因ではなく、様々な要因が複数関係していることもあるのです。
お茶を利用するメリットは、水分の補給ができることや、ビタミンCや食物繊維といった便秘に対しての有効成分を摂取できることがあります。便秘にメリットがあるお茶は種類がとても多いです。素材や成分、飲み方、副作用などを良く確認して選ぶ必要があります。
便秘に効果のある成分には、カテキン、ビタミンC、マグネシウム、水溶性食物繊維などがあります。特にマグネシウムは、酸化マグネシウムとして薬でも使用されている成分です。大腸に水分を集める働きがあり、便に水分を含ませ腸の動きをスムーズにしてくれます。便秘薬には、腸を刺激することで便秘を解消するタイプがありますが、マグネシウムは腸を刺激しないので副作用などがないのが特徴です。
カテキンやビタミンCは、腸内環境を改善するのに効果的です。腸には善玉菌がいますが、悪玉菌の数が多くなりバランスが取れなくなると、便秘や下痢を起こします。カテキンやビタミンCは善玉菌が住みやすい環境を作るので便秘に役立つのです。
食物繊維は、昔から積極的に取るように言われています。食物繊維は、腸にいる善玉菌のエサとなります。善玉菌が活躍するためには必ず必要な成分なのです。
これらの成分を含み、便秘に有効なのは、玄米、ゴボウ、ルイボス、プーアールなどを原料にしたお茶が有名です。その他には漢方やハーブを配合したものもあります。便秘だけではなく、ダイエット効果やアンチエイジング効果をプラスしたものもあります。
飲み方も大事です。水分補給をするためには、こまめに飲むことが大切ですが、夜飲むことで睡眠中にお腹の中で効果があらわれ、朝スッキリできることが期待できます。そして、ホットで飲むことで腸が温められ活動しやすくなります。冷たいものはお腹が冷えて腸の活動を弱めてしまい便秘につながることもあります。飲む回数や時間、温度など飲み方が指定されている場合はそれに従います。
便秘に有効な成分を含むお茶は、薬ではないのでそれほど副作用を心配する必要はないです。ですが、気を付けた方が良い成分も存在します。それはセンノシドという成分です。薬としても使用される成分でお茶の原料によってはこれを含んでいるものがあり、腸を刺激してお腹をスッキリさせるのでお腹が痛くなることがあります。
また、タンニンも摂りすぎると便秘がひどくなることがあります。センノシド、タンニン、カフェインは摂りすぎに注意した方が良い成分です。また、濃くして飲んだり一度に多量に飲むことも効きすぎてしまい、お腹が痛くなったりする場合があります。初めて飲む場合は、コップ1杯など少量で始めて少しずつ慣らした方がお腹には優しいです。
大事なのは、成分を見極めることや適量を守って使用することです。効果があるからと、調べないで飲むのは場合によっては逆効果になることも考えられます。また、お腹がスッキリしない症状の仕組みを調べたり、食事の内容や運動、ストレスなど普段どのような生活をしているのかを考えてみることも必要です。そうすることで有効成分が入ったお茶を飲むことだけではなく、再び便秘にならないようにするために必要なことが見えてきます。